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by hosodoa
| 2008-01-30 00:30
| ミュージアム
美術館・博物館支援方策策定事業の一環として2006年度に文化庁が実施した、公立の美術館・歴史博物館の組織・運営状況に関する調査結果(文化庁HP)がでました。
【調査概要】 期間は2007年1月19日から2月16日、公立の博物館法上の登録博物館及び博物館相当施設558館を対象に550館から回答。調査票回収率98.6%。 【調査内容】 今回の目玉は「指定管理者制度の導入状況」ですね。 導入した施設は全体の17%となる93館。ただし、指定管理者の種別で見ると、そのうちの91%を占める85館はもともと運営を担う財団法人なので、事実上、民間への委託が実現しているのは株式会社・有限会社の7館。母数から見るとわずか1.3%。 業務効率化やコスト削減が期待された指定管理者制度は、調査時点ではあまり受け入れられていない状況と言えます。 収支の平均を設置者別で見ると、都道府県立では約1億7700万円の支出に対して収入は約4000万円、市区立では約7300万円の支出に対して約2200万円の収入、町村立では約1600万円に対して約900万円。 例えば今国会の焦点となっている道路特定財源の暫定税率の存廃など、財政悪化に揺れる地方行政にとっては厳しい数字です。 実は、一番気になっているのは調査結果ではなく、文化庁の支援策策定のスピード感。 今年度中に私立の美術館・歴史博物館の組織・運営状況の調査を実施し、次年度で調査結果を参考に美術館・歴史博物館の支援方策を検討、となっています。 実施する頃には打ち手の根拠となっている数値が2年前、3年前のものになっているのだけど、それで良いのだっけ? ■
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by hosodoa
| 2008-01-29 01:10
| ミュージアム
博物館のIT化というと、ガイドシステム・コンテンツ配信(WEB、携帯、iPodなど)、収蔵品管理システムが挙げられるのでしょうか。法律(博物館法)で定められている博物館の展示・収集・保存機能を補完するものです。利用者の利便性や博物館業務の効率が向上していくことになるのでしょうが、これからの博物館は、ITで代替できないところに価値を出していかなければならないのは言うまでもありません。
国際電気通信基礎技術研究所(ATR)(京都府)が新しい博物館ガイドシステムを開発したという記事がありました(日経新聞2007年1月12日)。 どんなシステムかというと ①携帯端末に展示物番号を入力するとクイズ形式で展示物に関する情報が表示される ②利用者の好みを自動分析し、関連した(もしくは興味を持ちそうな)他の展示物をリコメンドする ③博物館のHPで自分の鑑賞履歴やルートを照会できる というもの。国立民族学博物館(大阪府吹田市)で2007年3月まで実験を行っているようなので、体感してみたいが大阪か。 ところで何が新しいのかというと、①だと利用者側で情報の取捨選択が可能になる点。 コンテンツの見せ方に幅が出てきますよね。これまでのパンフレットや音声ガイドシステムだと提供できる情報の網羅性や粒度に限界がありますが、新しいシステム(ubiNEXT)だと複数のユーザプロファイルを想定したコンテンツ提供が可能になると。クイズをやると利用者にどんな嬉しいことがあるのかは微妙ですが、セグメントで整理された情報が提供されるようになると嬉しいですよね。欲しい時に欲しい情報が手に入る。 ②のリコメンド機能はネット通販では既に一般的ですよね。 私は正直、リコメンドされた商品を購入した経験あまりありませんが、欲しいものが漠然としている時は参考になります。 展覧会の場合、とりあえずは最初から順々に展示物を見ていく、で、最後のほうになると駆け足になってくる、というケース、多いかもしれません。多くないかもしれませんが、見るもの・見ないもの(もしくはサクッと流すもの)の判断が欲しい人には、リコメンド機能は嬉しいのかな。 ③も結局は利用者の使い方次第なんですが、結局何を見たんだっけ?とか、もっと知りたいなという人にはリマインドやきっかけになるのでしょう。 運用する際、来館後のHPへ誘導する仕組みを考えておかないと、寂しいシステムになります。 ■
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by hosodoa
| 2007-01-15 02:35
| ミュージアム
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